スシゴコロ ~寿司とSUSHI~

寿司をもっと世界に広めたいと願う料理人の思うこと

外国人生徒さんの特長 ~イタリア人編~

皆さんは民族ジョークというのをご存知でしょうか。色々な国の国民性を端的に表すような話で笑いをさそうジョークのことです。以下がその主な例です。

 

この世の天国とは、料理人はフランス人、警察官はイギリス人、技師はドイツ人、銀行家はスイス人、愛人はイタリア人。

 

その反対にこの世の地獄とは、料理人はイギリス人、警察官はドイツ人、技師はフランス人、銀行家はイタリア人、愛人はスイス人。

 

いかがでしょう、皆さんが思うそれぞれの国の国民性と合致したでしょうか。

 

沈没船ジョークなんていうお話もあります。

 

沈没しかけた船に乗り合わせる様々な国の人たちに、海に飛び込むよう船長が説得をします。

 

アメリカ人には「飛び込めばあなたはヒーローになれます」

イギリス人には「飛び込めばあなたはジェントルマンになれます」

ドイツ人には「飛び込むのはルールです」

イタリア人には「飛び込めばあなたは女性からモテモテになれます」

日本人には「みんな飛び込んでますよ」

 

愛人としては最高だが、銀行家には向いていない、女性がらみのジョークが多い、そんなイタリア人の生徒さんのお話を今日はしてみたいと思います。

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イタリアからやってくる生徒さんは皆往々にしてとてもユーモラスで明るいです。彼らがしゃべるイタリアン・アクセントの利いた英語なんかは良くジョークのネタになりますが、生徒さんの中にもたまにいるので聞き取りにいつも苦労します。

 

強烈なアクセントに加え、語尾手前の母音を必要以上に~~~!と伸ばすのはとても聞きづらいです(マンマ・ミ~~~ヤみたいなやつです)。でも何故か聞き慣れるとちょっと癖になってこっちもマネしたくなるのが不思議です。

 

そんな彼らが日本に来てとてもビックリすることの一つに「場所取り」があるそうです。よくカフェなどで自分の荷物を空いている席に置いてから飲み物をオーダーをしたりしますが、この「荷物を置いて席を離れる」という行為がとても驚きのようです。 

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なんでもイタリアでは自分の荷物から10秒以上目を離してはいけないそうで、その場から席を離れようものならアッという間に置き引きの被害に遭うと言います。確かにイタリアはあまり治安が良くなく、特に観光名所では置き引きに注意しましょう!と聞きますが、10秒ってそれはさすがにちょっと大袈裟なんじゃない?と思ってしまいます。

 

そんな疑問を投げかけると彼らは決まって「いやいや、イタリア人を信用してはダメですよ!」と言われます。いや・・・、そう言われましても、そう言うあなたもイタリア人なんですけど・・・と、相槌を打って良いのかどうか困ってしまいます。

 

そんなイタリア人の生徒さん達ですが、こと授業の呑み込みの早さについては他の国の生徒さんに比べて断トツで優れています。もともと料理経験者が多いのもありますが、彼らの食に対する嗅覚と言いますか、そのセンスにはいつも並々ならぬものを感じます。イタリアはファッションでも有名ですが、食に関するセンスもまた飛びぬけて良いものがあり、料理の盛り付けなどは教えている側のわたしが逆に色々と学ばせてもらうことがよくあります。

 

いつも明るくてユーモラス、町で素敵な女性とすれ違ったときは必ず足を止めてその後姿をチェックする彼らはとても愛すべきキャラクターです。これからも数多くのイタリア人生徒さん達と面白おかしく授業をしていけることを楽しみにしています。本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました🍣